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あなたは自己受容ができていますか!?【心の傷専門カウンセラーが解説】|福岡のカウンセリングルーム

2020.04.18

 

こんにちは。

心の傷を癒すカウンセラーの福本です。

 

今回は、自己受容の大切さ

自分の心と他人の心の間に

境界線を引くこと

について解説します。

 

一般に心理学ではこの境界線のことを

バウンダリーと言って

心の境界線のことを言います。

 

自分の心と他人の心の間に境界線を引くには

先ずお互いの世界を同じように

尊重することが大切です。

ポイントは

「同じように・・・」というところです。

そのためには、大切な大前提として

「自分の気持ちを大事にしていいんだ。」

と気づくことが大切です。

 

そしてそのまた大前提となるのが実は

   自己受容 

なんです。

 

自己受容とは、カンタンに言えば

自分のことを自分自身が

ありのままに無条件で受け入れる

ことです。

 

ですから

自分の心を満たす前に

他人の心を満たそうとしてはいけないんです。

 

自分の心を大切にしないで、他人の心だけを大切にすると

相手の言葉や態度がやすやすと自分の心の中に侵入してきて

生きることが苦しくて辛いものになってしまいます。

また自分の心を受容し、大切にすることをしないままで

境界線を引くことは決してできないんです。

 

僕は自分をあまり好きでなかった

頃、自分の心を大切にするなんて

考えたこともありませんでした。

 

自分の心に素直に行動してはいけない。

 

なぜならそれは

自分勝手なこと。                       わがまま。
迷惑をかけてしまうこと。                   嫌われてしまうこと。

・・・

ずっとそう信じていましたから。

 

子供のころから周りの人の態度や言葉に対して

顔色を伺ったり、耳を傾けたりして

周りの人の気持ちをくんだり、思いやることこそが

自分が傷つかずに安心できて、幸せな日々が送れるのだ

といつしか学んで信じてきたからです。

 

だから自分の心よりも他の人の心を大切にしようと努めていました。

それが大事なことだという言葉が、社会に出てからもあふれていました。

 

 

「相手の気持ちを思いやって行動しましょう。」

「相手のニーズをくむことが出世や成功の決め手です。」

「自己犠牲は美徳である。」

・・・・

など。

 

そんな風な言葉をたくさん目にしたし、聞いてきました。

だからますます確信していました。

 

まさかそれが、自分の心も大切にしている前提で語られているなんて

全然知らず、気づきもしませんでした。。。

 

そしてそう行動することこそが

やさしさだ、思いやりだ、愛情なのだ、

と。

 

実際そう行動すると、人からも喜ばれましたし

「福本さんはやさしい人」

と言われることもありました。

 

けれど・・・

生きていることが、全然楽しくありませんでした。

周りには楽しそうに生きている人がたくさんいるのに。

どうして僕はこんなに苦しいんだろう・・・

そう思って、ばく然とした孤独感を持ちながら

以前は友人とも表面的なつき合いだったように思います。

 

いつも自分の本当の気持ちを押し込めて制御したり

無視していました。

言いたいことが何も言えませんでした。

罪悪感から、人からの誘いを断ることも出来ませんでした。

 

自分の心よりも他の人の心を大事にし過ぎていたからです。

 

そもそも僕には、自分の心の中から湧いてくる

本当の気持ちに耳を傾ける習慣そのものがなかったんです。

いつも外側ばかりを見ていました。

 

そのため気づいたときには、自分のことが分からなくなっていました。

本当は何が好きで、本当は何をしたいのか

さらに本当は何が嫌いなのかさえ分からなくなって

自分軸を完全に失っていました。

 

そのことがますます「自分のことを心から好きになれない」

ということを加速させました。

 

他人の心を思いやることはもちろん大切なことです。

でもそれ以前に

 

自分の心に耳を傾けていい。

自分の心を大切にしていい。

 

という許可を、自分の中におろすことが大切なんです。

 

そしてその大前提となるのが

 自己受容

なんです。

 

もう一度言います。

自分の存在をそのまま受け入れてあげる。

心の中から湧いてくる思いを、一切否定することなく

受け入れてあげる。

 

そういう姿勢が、心の声に耳を傾けるためには必要です。

 

もしあなたが、自分の心を大切にすることに

罪悪感を感じているのなら

 

自分を好きになって、心の境界線を引くためには

 

「自分の心を大切にしていいんだ」

 

という許可が必要ですし

 

「他の人からではなく、自分で自分の心を満たすんだ」

 

という決意が必要です。

 

自分に愛を送っていいんです。
もう愛し始めていいんです。
今どんなに未熟だと感じても
どんな後悔を抱えていても
誰に何を言われたことがあっても
あれが足りない、これも足りないっていう
たくさんの思いが湧いてきてしまっても、
それでも自分をそのままの姿で

 「愛していいんだ」

という気づきが必要です。

 

僕も長いこと苦しんだことなので・・・

誰かに「愛してください」ではなく

自分が自分自身を「愛していい」と気づいてください。

 

本来自分で自分を好きになるのに

許可は要らないんです。

 

「こんな自分になれたら、こんな風に行動できたら

愛していい。」

「あの人にあんな風に言われたり扱われているから

まだ愛することは出来ない。」

それらは全部

自分が決めていることなんです。

 

あなたが生まれたときは、心の中に

自分への愛が注がれていたはずです。

未熟なところがあったとしても
至らないところがあったとしても
欠けたところがあったとしても
それでも

そのままの姿で愛してよいのだという

 自己愛

がもともと入っていました。

 

 

そもそも自己愛とは

利己主義のことですが、動物にはなくて

人間なら誰もが持つものです。

 

あなたは許されたんです。

その姿でこの世に生まれることを。

あなたは自分の魂の目的を持って

魂をもっと磨き進化・向上するために

必要、必然としてこの世に生まれたんです。

 

そして最終的には

人生に悲壮感や絶望を感じながら

生きるのではなくて

むしろ

人生を楽しみながら魂を磨き

より大きな愛を学ぶことが

すべての人の目標のはずなんです。

 

もちろん個々人によってペースも違うし、

僕も含めて魂の段階もまちまちです。

 

自己愛も愛の一つに他ならないし

そこから他の人にも愛を与える

ということを学べばいいんです。

 

話を戻しますが、自分を嫌っている赤ちゃんはいません。

小さい頃、大人になったら何にでもなれるような気がしていたのは、自分への失望を知らなかったからです。

無限の可能性を自分に感じていたからです。

そうですよね?

 

本来

そんな存在として生まれたはずでした。

誰もが自分への愛で満ちていました。

 

でもあなたが自分を愛せないのなら

きっとその愛が今はかわいてしまっているんです。

 

心の中のかわきは

必要以上に視線を外側に向かわせます。

 

どうにかして

誰かに水を分けてもらいたくなります。

かわいたままの心では苦しいからです。

他人からの賞賛や承認が、心のかわきを潤してくれるような気がします。

だから、人から受け入れられそうな言葉を選んで発言してみたり

人から喜ばれそうな行動を取ってみたりします。

 

そして求めていた承認や賞賛が届くと

一瞬、心が潤うような気がします。

 

けれど、それらは全部一時的なものだし

本当の自己愛ではないので

またすぐにかわいてしまいます。

 

本当に心の中のかわきを潤すには

自分で自分の心の中を、もう一度満たしていくしかありません。

一滴一滴、自分らしさを自分で取り戻していくしかありません。

 

そのためには

心の声に耳を澄ませて聴くことです。

そして

聞こえてきた思いを

「受容」してあげることです。

 

本当は何が好きなの?
本当はどうしたいの?
本当の気持ちは?

と自分に聞いてあげることです。

 

小さなことからでもかまいません。

本当にこれが食べたい?
本当にこの色が好き?
本当にこれを買いたい?
本当にあの人のことが好き?                  本当にいまそうしたい?

と自分に聞いてあげて。

 

そして実現可能な範囲で

なるべく本当にさせてあげることです。

特に「わくわくすること」は

本当のあなた(インナーチャイルド)につながっているという

明確なサインです。^^

 

それを繰り返していくと、いずれ

自分はこれが好き、こう考える、こう感じる、

という自分軸ができ始めます。

 

そして

例えどんな言葉が聞こえてきても

それを批判も批評も一切せずに、受け止めてあげることです。

 

あれがしたくない。
これもしたくない。
これが本当は嫌い。
みんな嫌い。

 

もしもそんな風に、マイナスに思える言葉ばかりが聞こえてきてしまっても

それを否定せず、聞いてあげることです。

 

うん。うん。そう感じているんだね。

うん。うん。そうだよね。

そう感じてしまうのは仕方ないよ。

無理もないよ。

うん。うん。そうだよね。そうだよね・・・って。

 

例えば思春期、反抗期の子どもが

親に向かって「くそババア」と言えるのも

小さな子が

少しも遠慮なく、わがままを発揮できるのも

「誰かがそのままの自分を受容してくれる」

という安心感があるからです。

 

あなたには

そんな経験が無かったのではないでしょうか?

 

どんなに駄目なところがあっても、そのままのあなたが大好きよ!

っていうまなざしを

向けてもらえなかったのではないでしょうか?

 

そんな安心感や、やさしいまなざしが

本当は欲しかったのではありませんか?

 

どんなぶざまな姿をさらしても

この人だけは自分を愛してくれる。

そんな人の存在を

今も探しているのではありませんか?

 

もしもそうなら

 

今、大人になったあなた自身が

そんな存在になってあげてください。

 

今も心の奥の暗闇で

悲しい気持ちを抱えたままの

小さかったあなた(傷ついたインナーチャイルド)を

やさしく包む・・・

そんな存在に。

 

 

「今のままのあなた」が

「あなたが過ごして来た過去」が

誰かに受容される必要があるんです。

それを他の人にしてもらえないのだとしたら

自分がしてあげる必要があります。

 

それには

決意

が必要です。

大丈夫です。辛い決意じゃありません。

幸せのはじまりです。^^

 

そうして

自己受容ができたとき

「自分はこのありのままの自分のままで、この世界に存在していていいんだ。」

という安心感が生まれます。

 

すると更に

心から他人のことを思いやる

気持ちの余裕が生まれます。

 

これからは、気持ちよく人にしてあげることが出来るんです。

人に優しくしてあげよう、という気持ちになります。

それが自然になります。

無理しなくてもなれます。

出来るようになります。

 

そして相手の世界も、自然に尊重出来るようになります。

自分の心の世界が大切だと思えるからこそ

他の人の世界も同じように大切なんだ

と思えるようになるんです。

 

それこそが

自分の心と他人の心の間に

境界線を引くことになるんです。

 

自己受容ができて初めて

他の人の存在のあり方をも心から受容できる

やさしい人になれます。

 

もしここまで読まれて

「やっぱり自分には無理だな~」

て思いましたか?

 

いいんです。

そう思うならそう思う自分を

受け入れてあげてください。

そう感じていいんです。

 

それこそが

自己受容のはじまりです。

すでに一歩を踏み出しました。

 

 

ゆっくりでいいですから

始めてみてくださいね。

 

もしどうしても難しいと

感じられましたら

お気軽に僕のルームへお越しくださいね。

 

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

このブログが少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。^^

 

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