1つずつ見ていきましょう。
親の思い込み:①子供はほめると図に乗る
「子供はほめると図に乗るのよ。だからほめません。」
という親がおられます。
確かに子供って、ちょっとしたことでもほめると、すぐに有頂天になって、さらにパワーアップしていきがちですよね。
でも、それでいいんじゃないでしょうか?
子供ってそうやって成長していくものじゃないのでしょうか?
さらに親の中には
「子供をほめると、いう事を聞かなくなる。」
と思い込んでおられる方もいらっしゃいます。
でも僕が思うのは
「子供は元々言うことをきかないもの」
である、という事実です。
一番愛する存在に、敢えて小さな反抗をしていくことで、社会との交渉方法や、挫折の乗り越え方を学んでいくのです。そうして成長していくものなんです。
「ほめると言うことをきかなくなる」のではなくて、もともと言うことをきかないことで、色々学んでいるのですね。
よく言われる「イヤイヤ期」や「プチ反抗期」は、成長するために必要なステップなのだと思うのです。
なのに親がお子さんのことを認めなかったり、過度に押さえつけようとしてしまうと…..
誰にも認められた経験がない(少ない)、「自信の持てない大人」になっていってしまいます。
親の思い込み:②子供に謝るものではない。親は非を認めてはならない。
こういう親も多いです。カウンセリングを受けにこられた(子供側の)方も
「親が私に謝ってくれたことがない。」
と多くの方が言われます。
親だって不慣れで不十分なまま、親になります。
最初からカンペキで何も間違えない親などいないのです。
なのにいつも
怒られるのは子供で、間違いを指摘されるのも子供です。
親が間違っていても、とぼけられたり、逆ギレされて、いつもうやむや。。。
こうやって子供がいつもワルモノにされてしまう場合……….
自己肯定感や、自信に満ち溢れた子供に育つワケがありません!
親の思い込み:③子供に失敗させたくない
お子さんの失敗に過度に神経質になるあまり、ほとんどの判断や行動に口を出したり、子供に決めさせた形でも、親のコントロールが影響している場合もあります。
「あなたが決めたらいいのよ。」
と言いながらも親の望む答えを言わないと、あきらかに不機嫌な態度を取ったり、
「そうじゃないでしょ?もう一度話し合いましょう。」
と納得しない親もおられます。
進路を決めるときによくこういうトラブルが起こりがちです。。。
後でついていけなくなって
「もっと自由に進路を決めさせてほしかった。」
と訴えたら
「じゃ、あのときそう言えば良かったじゃない。」
と言われた、というお話もよく聞きます。
以前、お子さんの引きこもりに悩まれていた親は、カウンセリングにこられた当初
「この子はだめな子だから、教え込まないとだめになる。」
と真剣に信じていらっしゃいました。
でもそれを手放した瞬間から、お子さんが劇的に変化しはじめたのです。
親の思い込み:④親自身が、どうほめていいかわからない
親自身がほめられた記憶がないため、自分が親になったとき、子供をどうほめていいか良くわからない、という親もおられます。
(ご相談に来られる親が多いです。)
自分は(ほめられるのを)あきらめて、自分なりに強く生きることができた。(だからそういうものだと思ってた。。。)
けれど
子供が問題行動を起こしてしまったり、引きこもってしまってから、どうしていいかわからず、悩んだ末にカウンセリングに来られる方も多いです。
さらに、ご相談に来られた方もその方の親(ほめてくれなかった親)に相談したら
「あなたの子育てが下手だから……」
と責めたてて、どうしたらいいかわからなくなった、という場合もあります。
親の思い込み:⑤親自身がAC(アダルトチルドレン)なため、自分が嫌い
親自身がアダルトチルドレンの問題を解決できておらず、どうしても自分が好きになれない状態のままで
「子育てを、どうやっていけばいいかわからない。」
と、ご相談される親も後を絶ちません。。。
親自身が自分を好きになれない状態のままで、自信を持って子供に心からOKを出してあげるのは、正直難しいと思います。