1 効果を最大に出すため、気をつけたこと
僕がカウンセリングを始めるに当たって考えたことは、いかにそれを行う場所が安全で安心できるところであるか、ということです。
そのため、カウンセリングルームに使うための物件を探すときに、かなり神経を使いました。
それは
①静かな場所で、ご相談者の声がどんな小さな声でも、細大漏らさず聞き取れること。セラピーのときに、例えばめい想をしていただくときにも、ご相談者が集中してイメージできること。そのためにも、アパートではなくマンションで隣の人の声や物音が聞こえず、またこちらの声が少々大きくても大丈夫であること。
②マンションの住民と関係者以外に出入りする人が無く、セキュリティも万全でプライバシーが確保できること。
③アクセスが良くて、大切な時間を極力カウンセリングのみに使っていただくこと。
以上の3点です。
そのために費用がかかってでも、立地が良い好条件のマンションを確保しました。
2 お悩みのデメリットについて
「いま抱えているお悩みの辛さやしんどさって、10を最大としたら10段階でどのくらいでしょうか?」
これは僕が特にカウンセリングの「お試し」をご希望のご相談者に必ずお聞きしていることなんです。
なぜなら、そのお試しでは占いとは違い、その場で根本原因や解決方法をお伝えするものではなくて、カウンセリングの雰囲気や僕の人柄とか相性を知って、いいなと思われたら初回カウンセリングできちんと相談していただきたいからです。
そもそもとても大切な心の問題を、ほんの数十分という短時間で判断したり、安易に解決方法やアドバイスをすることは軽率だと思うし、危険性すらはらんでいると思います。日ごろからカウンセラーとしての発言には、責任や影響力があると考えています。
少々話がそれて行きましたので元に戻しますが、お悩みの「しんどさ」が1~2ぐらいでしたら、それほどカウンセリングの必要性を感じません。あくまでもその程度については自己判断ですが。そういうときに私は一応ご相談者に確認をして、ときにはお断りをすることもあります。
つまり、カウンセリングを受けるかどうかのポイントは
一つ目は、今抱えておられるお悩みや問題がどんなささいなものであれ、精神的にメンタル面において、ご自分にとって本当に「辛く」「しんどく」「何とかして欲しい」ものであったり、「緊急性」の高いものであるかどうかですね。
二つ目は、そのお悩みが「生活」や「仕事」にどれほどの悪影響を与えているか、という点です。
もっと言えば、ご家族の方や周りの方やご友人から職場の同僚に至るまで、ご自分に関係するあらゆる人との関わりの中で生じる、デメリットや悪い影響について考えていただきたいです。
できれば「生活面」と「仕事面」に大きく分けて、ご自分にとっての「デメリット」と人に与える「悪影響」という形で紙などに書き出すことを、オススメします。
そうすることで、ご自分のお悩みの深刻さや、緊急性が客観的に把握できると思いますので、
「カウンセリングを受けた方がいいのか?」という迷いの判断材料になると思います。
3 お悩みが解決したときのメリットについて
たとえばカウンセリングを受けて、
深いお悩みが半年後とか1年後に解決したときに、
「どんな気分になっていて、どんな気持ちになっているのか」
をイメージすることはとても大切だと思います。
そしてこれも、メンタル面と生活の面および仕事の面に分けて、どのようなメリットが得られるのかをそれぞれについて考えてみることも大切です。
またご自分に関係するあらゆる人との関わりの中で生じる、メリットや良い影響について考えていただきたいですね。
さらに
そのお悩みの解決した
「ご自分の理想の状態が、3年後、5年後もずっと維持できて、あるいは10年後まで維持されたら、どんな気分でどんな気持ちでいられるか」
を、是非イメージしていただきたいと思います。
4 カウンセリングの種類について
僕がご相談者の方からよく耳にするのですが、色んなカウンセリングに行ってもお悩みが解決されない原因は、何だと思いますか?
実はよく聞かされるのは、
「ただ話を聞いてくれるだけで、一時的にはすっきりするけど、結局なにもしてくれず解決しなかった。」
という意見ですね。
実はこのお話をカウンセラーが一方的に聞く方法は、受け身的で消極的な
傾聴型のカウンセリング
といいます。
一方で、もう一つ
問題解決型のカウンセリング
というものがありまして、どういうものかと言いますと、これはお悩みや問題に対して直接に働きかけて、ご相談者の方とカウンセラーがチームを組んで一緒に共同して、お悩みや問題の解決に向かうというものなんです。
僕は基本的には先ず傾聴型のカウンセリングを行いますが、その後でより積極的で効果的な問題解決型のカウンセリングをご提案してから実施しています。
5 根本原因を探り、心理セラピーを選ぶ
ご相談者のお話をしっかり聴かせていただきながら、そのご相談者の
「お悩みの根本原因はなんなのか」
を意識しながら探り、その後で心理テストやそのご相談者の
「無意識にある思い込みの傾向」
に関するチェックシートを用いることで、確認をしています。
そうしてどの「心理セラピー」を使うのが、そのお悩みの解決にとってベストな方法であるかを検討して、ご提案しています。
もちろんお悩みの深さによっては、複数の心理セラピーを使うことも多々あります。
6 カウンセリング中は、直感に従う
僕がカウンセリングを行うときは、それが初回であれ数回目であれ、今まで学んできた心理学に限らない全知識と、僕自身が経験してきたことの全てを生かして、その瞬間、瞬間にご相談者の心の声に耳を傾けながら、自分自身の心の声にも耳を傾けています。
毎回、ご相談者の心の状態が全く同じということはないと思いますし、同様に全く同じカウンセリングというのはなくて、そのときに起こっているまさに
「今、ここ」でなにをするのがベストなのか!
を直感で感じてから、ふさわしいセラピーを施しています。
ですから、通常行っているセラピーを一旦横に置いて、
「今日はこのセラピーを、こういう理由でしたいと思いますが、どうでしょうか。」
という風に提案してから行うようにしています。
「直感なんかでカウンセリングしていいの?」
という声も聞こえてきそうですね。 ^^